KHドットフォントシリーズ
KHドットフォントは、荒いドットで構成されたビットマップ風のフォントシリーズで、表情豊かな 15 書体で構成されています。これらはすべて TrueType 形式の等幅アウトラインフォントですので、Windows や Mac、Linux などの各種環境で使用することができます。
※本サイトではほかに、パブリックドメインやフリーで公開されている和文ビットマップフォント多数をアウトライン化した 自家製ドットフォントシリーズ も頒布しています。あわせてご利用ください。
- 【2015/5/25】 不具合などを修正し、ビットマップの埋め込みを追加した最新版を公開しました。
→ Mac OS X において文字の空間が塗りつぶされてしまう不具合がありました。2015/5/25 22:20 頃に修正版に差し替えました。
フォントの概要
本フォントシリーズは、書体デザイナーの平木敬太郎氏により1991年から1996年にかけてデザインされ、現在は X68000 シリーズ (1987年に発売されたシャープのパソコンシリーズ) 向けなどの形式として頒布されている高品質なドットフォントを、自家製フォント工房が TrueType フォーマットとして再構成したものです。
もともとは、ソフトベンダーTAKERU (かつてお店で稼働していたパソコンソフト自動販売機) にて『電脳フォント』シリーズとして販売され、商用利用に対しては有料でライセンスされていたものですが、TrueType 化で幅広く使える仕様になったことを機に、自由に使って欲しいという平木氏のご厚意により、SIL Open Font License 1.1 の自由なライセンスのフリーフォントとして、本サイトで頒布することになりました。大切な作品群をオープンなライセンスで幅広く活用できる機会をいただき、厚くお礼申し上げます。
本フォントシリーズには、12～32ピクセル四方で構成された、他にはない個性的で高品質な 15 の書体が含まれます。本来はシステムフォントとして設計されたフォントですが、デバイスのディスプレイ解像度が上がり、アウトラインフォントが主流となった現在では、ドットフォントという特徴を活かし、デザインや動画制作などのクリエイティブな方面にもご活用いただけるかと思います。
たとえば、同じフリーのドットフォントとして人気の高い PixelMplus の頒布ページで例示されているような、8～16ビット的な表現、つまり一般に「ファミコン風」「スーファミ風」などと呼ばれる表現や、ガラケー初期のメール的な表現など、少しレトロチックなデジタルのイメージをあらわすのにも適しています。
各フォントは、JIS第2水準までのすべての漢字を含みます。一部 (小伝馬町12系統・道玄坂16・神楽坂16・日比谷32) を除き、縦書きにも対応しています。また、ビットマップも埋め込まれていますので、たとえば Windows でピクセル等倍で表示させると、ビットマップで表示されます (つまり、MSゴシックの小さいサイズのように、くっきりしたドットで表示されます)。
書体見本
全部で15書体です。
小伝馬町12 / 幾何学的カナ / 小かな (角ゴシック)、神楽坂12 (明朝体)、道玄坂12 (太明朝体)、小伝馬町16 / 幾何学的カナ (角ゴシック)、秋葉原16 (丸ゴシック)、神楽坂16 (明朝体)、道玄坂16 (太明朝体)、人形町16 (教科書体)、八丁堀16 (隷書体)、兜町16 (ファンテール)、日比谷24 (明朝体)、日比谷32 (明朝体)
12ドットフォント
16ドットフォント
24ドットフォント
32ドットフォント
ライセンスと著作権について
- KHドットフォントは、平木敬太郎氏がデザインしたフォントを、自家製フォント工房が TrueType フォント化したものです。
- フォントデータに含まれる文字グリフの著作権は 平木敬太郎氏 が所有しています。
- 本フォントのファイルは、SIL Open Font License 1.1 のもとで使用することができますので、商用利用などにおいても特に制約なくお使い頂けます。詳しくはフォントのライセンスのページをご覧ください。
ダウンロード
7-zip, または zip の圧縮形式が選べますが、どちらをダウンロードしても中身は同じです。
※ もし以下からダウンロードができなかった場合は、ミラーサイト1 (OneDrive) または ミラーサイト2 (Googleドライブ) からダウンロードしてみてください。
7-zip 形式でダウンロード
解凍には 7-zip 形式に対応した解凍ソフト (Windows は 7-zip、LhaForge、Lhaz、CubeICE、ExpLzh (個人利用のみ無償) など、Mac OS X は The Unarchiver、Keka など) が必要ですが、ダウンロードサイズが小さくて済みます。
zip 形式でダウンロード
ほとんどの環境で何もソフトを入れずに解凍することができますが、圧縮率が高くないのでダウンロードサイズがやや大きめです。